僕はここ数年メインで2冊の手帖を使ってるのですが、そのうちの一冊に旧暦の手帖があります。

「和暦日々是好日」という旧暦の手帖です。

日々好日の意味

最初に知ったのは「冨貴工房」の冨田タカフミ君がblogかSNSを通じて紹介されていた記事でした。

過去にも色々な手帖を使っていて、とにかく農作業とかに使いやすい手帖を探してました。

いつも春野菜の畑の農作業はジャガイモの定植からスタートなのですが、春の農作業ともピッタリ合うし、以前から日本人の自然観も知りたいと思っていたので、この手帖に出会った時は、まさに自分が求めていた要素にピッタリでした。

他の手帖と明らかに違うところは、私たちが標準に使ってる西洋のグレゴリオ暦ではなく、日本人が使って来た太陰太陽暦の暦であることです。

旧暦でもある太陰太陽暦は新月が始まりなのですが、例えば種まきの時は新月や満月が良いとも言われるので種まきの目安にしたり、釣りの時は新月と満月=大潮なので、釣行計画の目安にしたりと自然の中でする作業や遊びに使うのにも便利です。

手帖の帖に占うという字が入ってるように、迷った時の羅針盤にもなってると思います。

自然とシンクロした生活を送る事は原始的感覚を研ぎ澄ませる事でもあるといつも感じてるのですが、今の時代は情報過多の時代でもあると思っています。
これだけ情報がたくさんある中で、どれが正しい情報かもわからないし、情報操作された情報もある中で、最終的な判断基準になるのは直感とか動物的な勘だとも思います。

右と左の分かれ道があったときにどちらに行けば良いか？

直感的に決められることもあれば迷うこともあります。

聖（ひじり）の語源は「日知り（ひしり）」から来てます。
僕はこういった暦とか日本人の本来持っている自然観そのものが一つの羅針盤であり、未来を写す鏡でもあると思っています。

話は変わりますが、先週今週と2度に渡って友人宅で「旧暦日々是好日」の愛用者が集まって井戸端会議をしました。
9割以上は旧暦とは直接関係ない話だったりするのですが、「井戸端会議」なので僕は脱線しても形にはまらなくても良いと思ってます。

自然に調和したライフスタイルを送ることできっと大切なメッセージはその人それぞれが受け取ってると思うし、本当に大切なものは意識しなくても記憶の深い部分で覚えてるもの
話し合った内容の詳細も覚えてる必要もないとも思ってます。

不思議と忘れていたような情報も本当に必要な時に出てきたりする事もあるので、本当にその人にとって必要なものは意識しなくてもちゃんと深いところにインプットされてるとも思います。

具体的な話になりますが意見として出て来たところは、

「手帖の終りのノートのページが増えたのが良かった。」

「月の終わりのひと月の欄が小さくなったので見やすくなった」

僕自身は「家紋とコラム」のページも気に入ってます。

今年の手帖にも家紋には雑草が多いという記事があって、あまりそういった視点で見たことがなかったので雑草一つとっても昔の人は「野草を愛でる」感性が当たり前のこととして持っていたことに感動しました。

あと、話の中で面白いなと思ったのが友人が八咫烏のブローチを買った時に「金烏玉兎」のページだったこと。

コラムそのものはその季節とシンクロする内容にもなってるのですが、逆に自分がその時期になって気になってることがコラムになっていたりする事もあってシンクロするときもよくあります。

あと来年の手帖にでてくる「中今」という言葉にみんなが惹かれてました。

来年の手帖も今年同様に毎月蜂が取り上げられています。

「蜜蜂、花蜂、狩り蜂」のコラムは蜂を飼ってる人だけでなく、地球の生態系システムや食を支えてるキーとなる生物でもあるので沢山の人に読んで欲しいと思ってます。

「和暦日々是好日」の手帖は緩やかに活用する人も増やしていきたいと思ってます。
興味ある人は常時持ち歩いてるの声かけてくださいね。

「和暦日々是好日」HP　http://www.lunaworks.jp/

「三宅商店」でも購入できます。　http://miyakestore.com/?pid=124596889

2017.12